例えばラーメン。 辛ラーメンに限った話じゃないが、ラーメン屋の息子としてはインスタントラーメンが苦手だ。 化学的な味がするので、食べるときは牛乳でまろやか風味にすることにしている。 さて、インスタントラーメン。 知っていますか? 辛ラーメンは日本でも買える事実。 普通のスーパーではあまり見ないが、韓国系の店に行けば必ずある。 新宿都庁へ行った日、新大久保の韓国スーパーへ行って購入。 58円に消費税で 60円 韓国で買うと55円。 5円しか違わない。 さて、そこでこんな光景。 日本で買える事実を知らずに、韓国から持ってきたのだろうか。 「日本は物価も高いし…毎日辛ラーメンだけ食べて旅行しよう」 と考えているのであろうか。 とにかく少し悲しい気分になる。 ところが、この悲しさ、虚しさを覆す仮説がひとつ。 もし、日本と韓国で辛ラーメンの味が違ったら? 考えてもみよう、日本のカップラーメンは同じ商品でも地域ごとに味を微妙に変えていることがある。 ポテトチップスなどのお菓子もそうらしい。例えば関西は薄味が好きで、関東が濃い味が好きだという話も有名だ。 日本国内でも味に差があるのに、国が違って同じなわけがない。 日本でも売ろうとするなら日本人に合うような味にするだろう。 そう。 韓国から辛ラーメンを緊急に取り寄せて、2つの味を比べることにした。 パッケージ。基本的なデザインは同じだ。ちなみに“から”ラーメンじゃない。 裏面。日本の辛ラーメンには作り方の説明がある。 開けた。袋に書かれた文字が縦か横かの違いはあるが、同じと言ってもいい。麺の色、匂いも同じに見える。 袋の内面が違った。日本のは光沢がある。くだらない違いだ。 スープの粉。 あああああああああああああ!! 色が違う。ぜんぜん違う。臭いも微妙に違う。 薬味。韓国のが細かい。日本の方が大きく見える。 これは、ただ壊れただけなのだろうか。でも、日本の方が乾燥させた時期が新しいような手触りだ。ネギの鮮度が高いように見える。 全て同じ条件で調理開始。 スープを投入するタイミングも同じ。 完成。ちょっと容器の色が悪いが…比較するために同じ器がこれしかなかったので、しかたない。 さあ、見比べてみよう。 韓国の辛ラーメン。 日本の辛ラーメン。 ラーメンを置いた場所など撮影環境はまったく同じ。光の加減ということはありえない。 写真でも明らかだが、まったく色が違う。(左:韓国 右:日本) 食べてみた。 味も違う… 化学的な味なのは相変わらずだが…日本の辛ラーメン…あまり辛くない。 はっきり言う。 まずい。 ちなみに弟(日本人)と居候(韓国人)も試食会に参加。 もちろん味覚は個人によって大きく違うことは分かってはいるが、小さなアンケート結果としては… 3-0で韓国辛ラーメンの勝ち。 さらに3人が口をそろえて「日本の辛ラーメンはまずい」と。 農心、日本でも力を出しなさい。 と言いつつも全部食べたけどね(´・ω・`) ところで、考えてみよう。 日本へ辛ラーメンを持ってきた人を。 もしかして、彼らは味が違うことを知っていたのだろうか。 そうだとしても、そこまでして自分の国のものを食べたいのだろうか。 うーん。 まあ、考え方はそれぞれだけど… 旅行中ぐらいは日本の辛ラーメンを食べて まずい。 と言う方が俺の中では正しい旅行の仕方。 そのほうが楽しいよね?(*´∀`*)